被覆尿素の溶出タイプや配合割合が近年の温暖化気象下におけるヒノヒカリの品質,収量に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effect of Type and Mixing Ratio of Coated Urea on Quality and Yield of Rice Cultivar Hinohikari under Warmer Climatic Conditions of Recent Years
  • ヒフク ニョウソ ノ ヨウシュツタイプ ヤ ハイゴウ ワリアイ ガ キンネン ノ オンダンカ キショウ カ ニ オケル ヒノヒカリ ノ ヒンシツ,シュウリョウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

近年の温暖化気象の下での全量基肥栽培における被覆尿素の溶出タイプと配合がヒノヒカリの品質,収量に及ぼす影響の年次による違いについて検討した。その結果,被覆尿素の溶出タイプは高温年の2010年では従来用いられていたシグモイド型100日タイプと溶出期間の長いシグモイド型120日タイプを併用すると収量,整粒割合が増加する傾向にあった。また,年次を問わず茎数および穂数は緩効率が高くなるほど少なくなる傾向にあった。m2当たり籾数および収量に対する影響は年次により傾向が異なったが,緩効率50%と60%の差は2~4ポイントで有意な差は認められなかった。以上の結果,高温年に対応できる全量基肥栽培用肥料としては緩効率50~60%で従来のシグモイド型100日タイプにシグモイド型120日タイプを混合して使用することが有効であることが明らかとなった。

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