生育予測モデルに基づくニホンナシ開花予測システムの開発

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  • Predicting Anthesis in Japanese Pears by using a Growth Forecast Model
  • セイイク ヨソク モデル ニ モトズク ニホンナシ カイカ ヨソク システム ノ カイハツ

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抄録

千葉県では地球温暖化によってニホンナシの開花時期が大きく変動した結果,人工受粉や摘果などの作業計画が立てにくくなっている。そこで,気温の変化が大きい年でもニホンナシの開花時期をパソコン上で手軽に予測できるシステムを開発した。1. 杉浦・本條(1997)が開発した生育予測モデルは,「幸水」では千葉市,印西市,市川市,市原市及び木更津市,「豊水」では千葉市,四街道市,鎌ケ谷市,八千代市及び旭市における開花期を高い精度で予測できる。2. 一宮町や館山市では,千葉市に比べ気温が2℃以上高いため自発休眠覚醒日が遅延し,生育予測モデルの精度が劣った。3. ニホンナシ開花予測システムは,パソコンの表計算ソフトExcel2007を利用して,インターネット接続下で予測に必要なアメダスの気温データを自動取得し,生育予測モデルに基づき,簡単な操作で即時的に正確な開花始,満開日,開花終,自発休眠覚醒日を予測できる。4. ニホンナシ開花予測システムは,2012年2月から千葉県農林水産部担い手支援課より無償で配布されている。

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