第四胃変位を罹患した乳牛における肝機能評価のための疫学調査

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  • ダイヨン イ ヘンイ オ リカンシタ ニュウギュウ ニ オケル カン キノウ ヒョウカ ノ タメ ノ エキガク チョウサ

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抄録

北海道石狩NOSAI管轄において,1995年6月~1997年6月までに分娩した45頭の第四胃変位罹患ホルスタイン種成乳牛を用い,第四胃整復手術中に肝臓生検を実施し,肝臓変性の疫学調査を行った。その結果,26.7%(12/45)で肝臓変性が認められなかったが(対照群),その他の症例では肝臓の変性が認められた。その内訳は,肝細胞が腫大し顆粒状を呈する顆粒状変性が31.1%(14/45:顆粒状群),脂肪変性が42.2%(19/45)であった。脂肪変性の程度は,脂肪滴が小葉中心性に限局した軽度脂肪化(軽度群)が8症例,脂肪滴が広範に認められた重度脂肪化(重度群)が7症例,肝細胞全体が小さな脂肪滴に置換し,網目状に配列している変性性脂肪化が4症例(変性群)であった。

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