籾殻牛ふん堆肥と窒素単肥の施用が発酵粗飼料用水稲の生育,収量及び土壌化学性に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of application of cow manure composted with chaff and fertilizer of only nitrogen on growth, yield and soil chemical property, of feed rice
  • モミガラ ギュウフン タイヒ ト チッソタンヒ ノ シヨウ ガ ハッコウソシリョウヨウ スイトウ ノ セイイク,シュウリョウ オヨビ ドジョウ カガクセイ ニ オヨボス エイキョウ

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説明

WCS用水稲栽培における低コストの施肥体系を確立するため,現地における肥培管理の実態調査を行うとともに,堆肥施用の有無と窒素単肥の施用がWCS用水稲の生育や収量,稲体中成分や土壌化学性に及ぼす影響を調査した。1.WCS用水稲等を栽培する農家の堆肥等有機物の平均施用量は1,000m2当たり1,749kg,化学肥料に由来する平均窒素施用量は同N4.6kg,化学肥料は窒素単肥を利用している場合が多く,これに係る肥料費の平均は同2,728円であった。2.牛ふん堆肥を施用した場合は化学肥料を肥料価格の安い窒素単肥で施用してもWCS用水稲の生育や収量,養分吸収量を確保できるが,牛ふん堆肥を施用しない場合は窒素単肥だけではリン及びカリウム等の養分吸収量が低下し,生育や収量が劣った。3.地上部全てを持ち出すWCS用水稲栽培で牛ふん堆肥を施用しない場合は,牛ふん堆肥を1,000m2当たり年間2,000kg施用する場合に比べて,土壌中の腐植や全窒素含量,カリウム飽和度は低下するとともに,塩基バランスが不良となった。

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