Heartwood condition and growth patterns of Betula maximowicziana established in a post-fire secondary forest in the University of Tokyo Hokkaido Forest

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  • 東京大学北海道演習林の山火事後二次林に生育するウダイカンバの心材の実態と成長パターン
  • トウキョウ ダイガク ホッカイドウ エンシュウリン ノ ヤマカジ ゴ ニジリン ニ セイイク スル ウダイカンバ ノ シンザイ ノ ジッタイ ト セイチョウ パターン

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本研究では,北海道中央部の山火事後二次林に生育するウダイカンバの心材の実態と成長パターンついて,天然林個体と比較しながら調査を行った。二次林個体は1911年に発生した山火事後二次林に生育する85個体,天然林個体は銘木市用に伐採された8個体を対象にした。ほぼ一斉に更新した二次林個体の中でも,円板の全体面積と心材面積のばらつきは大きかった。二次林個体の心材面積は,平均的には天然林個体に及ばないものの,中には天然林個体と近いレベルの個体もあった。二次林個体の心材色は,天然林個体によりも赤味が弱かったが,先行研究で調査された若齢個体よりは赤味が強かった。von Bertalanffyの成長曲線によって推定された肥大成長のパターンをみると,二次林個体と天然林個体で大きな違いがみられたが,二次林個体の中には成長パターンが天然林個体と似ているものもあった。現在のところ,二次林個体の心材の状態は,天然林個体とは大きく異なった値を示したが,これからさらに成長していく中で,天然林個体の形質に近づく二次林個体が出てくるのではないかと考えられた。

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