Effects of vibration frequency and inner packaging material on the acceleration, rotation, and damage of Japanese radishes stacked in the newly developed bulk container under sinusoidal vibration

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  • 加振周波数と包装資材が多段積載されたダイコンの加速度,回転,損傷特性に及ぼす影響
  • カシンシュウハスウ ト ホウソウ シザイ ガ タダン セキサイ サレタ ダイコン ノ カソクド,カイテン,ソンショウ トクセイ ニ オヨボス エイキョウ

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Abstract

青果物の新規バルクコンテナによる輸送時の損傷低減を目的として,振動周波数が多段積載ダイコンの損傷および振動特性に及ぼす影響について検討した。また,床材の違いや内袋の利用の影響についても検討した。その結果,以下の知見を得た。(1)10~20Hzの周波数域で損傷割合,積載位置の移動量が大きい。(2)加速度伝達率および回転角は,10~20Hzの周波数域でその値が大きく,加速度伝達率では10Hz,回転角では15Hz近傍にピークを有する。上段(3~5段目)の損傷割合と,5段目の加速度伝達率または回転角との間には,それぞれr2=0.92,r2=0.66の強い正の相関が認められる。(3)加速度伝達率および回転角のピーク周波数におけるそれぞれの値は,内袋を用いることで低減された。加速度伝達率,回転角ともに,床材(段ボール,PPシート,PE発泡シート)によってピーク周波数が異なる。PPシートを床材に用いると,回転角が他の床材に対して増大する傾向があることから,実輸送時にはPPのような床材を利用することは回避すべきと考えられる。以上の結果より,利用目的および輸送環境に合わせた包装条件-適切な床材の選定と内袋による固定-を個別に検討し,損傷発生の主要因である加速度そのものを抑制するとともに,共振周波数を輸送時の振動の卓越周波数からずらすことが可能な包装条件を設定することで,新規バルクコンテナを利用した多段積載ダイコンの輸送中に発生する損傷を低減できることが示唆された。また,損傷の発生予測には,加速度伝達率,回転角の両方を合わせた指標を開発することが有効であると考えられた。

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