晩春まきブロッコリー及び秋まき小麦「きたほなみ」に対する被覆尿素肥料を用いた省力的施肥法

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タイトル別名
  • バンシュンマキ ブロッコリー オヨビ アキマキ コムギ 「 キタ ホ ナミ 」 ニ タイスル ヒフク ニョウソ ヒリョウ オ モチイタ ショウリョクテキ セヒホウ

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抄録

被覆尿素肥料の窒素溶出特性を明らかにし,晩春まきブロッコリー及び秋まき小麦「きたほなみ」への被覆尿素肥料を用いることによる分追施を省略した施肥法を検討した。その結果,晩春まきブロッコリーでは被覆尿素肥料窒素を基肥に40~50%程度配合することにより分施が省略可能で,規格内収量が分施区より最大で30%程度増収した。秋まき小麦「きたほなみ」では,起生期追肥を省略して,基肥として被覆尿素肥料窒素を8kg/10aと即効性窒素2kg/10aを組合わせて用いることにより,対照区と同等の収量及び品質が得られた。ブロッコリーでは増収にともない分施体系の施肥法より収入増が見込め,かつ分施作業が省略可能である。一方,秋まき小麦では肥料費の上昇分だけ経費増となるが,起生期の窒素追肥作業を省略できる施肥法の選択肢と位置づけられる。

収録刊行物

  • 北農

    北農 80 (4), 391-397, 2013-10

    札幌 : 北農会

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