First report of Enteromyxum leei (Myxozoa) in the Black Sea in a potential reservoir host Chromis chromis

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  • 保有宿主としてのスズメダイ類から検出された粘液胞子虫Enteromyxum leeiの黒海における初報告

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2013年6月~7月,トルコの黒海沿岸で採捕された天然のスズメダイ類(Chromis chromis)に粘液胞子虫が検出された。腸管と胆嚢内に発育中の栄養体と多数の胞子が観察され,その形態的特徴から粘液胞子虫性やせ病原因体の1種,Enteromyxum leeiと同定された。採集地点の近隣に養殖場が存在しないことから,感染は養殖魚由来ではないと考えられた。また成熟胞子が多数観察されたことは,この魚種がE. leeiにとって本来の宿主である可能性を示す。本研究は黒海におけるE. leeiの初報告であると同時に,スズメダイ類がE. leeiの保有宿主として養殖魚への感染源になることを示唆する。

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