八戸港に水揚げされるサバの粗脂肪、EPAおよびDHAの季節変化の把握と粗脂肪簡易測定法の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of seasonal change on crude fat, EPA and DHA content in mackerel landed on Hachinohe fishery port and development of application to NIR spectral measurement of them

説明

1. 平成25年7月下旬から11月中旬までに分析に供したサバ類のサイズは、ゴマサバの体長228~364mm、体重229~850g、マサバの体長238~373mm、体重188~839gであった。2. 八戸港に水揚げされ、分析に供したゴマサバの粗脂肪は3.0~29.4%であり、体重との高い相関が見られた。マサバの粗脂肪は6.6~28.1%であり、10月以降は体重が重いほど粗脂肪が高い傾向が見られた。500g台のサバで類では平成23年にピークを迎えた。3. EPA含量はゴマサバ67~2018mg/100g、マサバ55~1542mg/100gであり、DHA含量はゴマサバ140~3797mg/100g、マサバ166~2482mg/100gであった。粗脂肪や体重との相関係数は0.5~0.7であり、相関が見られた。4. 平成24~25年に採取したデータを用いて作成したゴマサバの粗脂肪の実測値と近赤外線による推測値との検量線の精度は、相関係数0.92、標準誤差2.34であり、ほとんどが誤差5%以内に収まっていた。マサバは平成22年、25年に採取したデータで検量線を作成し、平成24年に採取したデータを用いて評価したところ、選択波長数3のとき、検量線の相関係数0.92、標準誤差2.42、検定時の相関係数0.90、標準誤差2.98であった。ゴマサバ同様ほとんどが誤差5%以内に収まっており、ゴマサバ、マサバともに現場で使用可能な検量線と考えられた。ゴマサバ、マサバともに誤差の大きい試料が存在し、原因の特定が課題となる。

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