Trapping ammonia from swine manure in a sealed vertical composting equipment

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  • 密閉縦型発酵装置による豚ぷんの堆肥化時におけるアンモニア回収
  • ミッペイ タテガタ ハッコウ ソウチ ニ ヨル ブタプン ノ タイヒカジ ニ オケル アンモニア カイシュウ

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本研究では、県内養豚農家の密閉縦型発酵装置に、アンモニアを硫酸で回収し硫酸アンモニウム溶液を生成する堆肥化施設用脱臭装置「アンモニアリサイクラー」を取り付け、密閉縦型発酵装置への投入物、発酵処理後の堆肥、臭気から回収した硫安溶液それぞれについて量と成分を調査し、密閉縦型発酵装置で豚ぷんを堆肥化する過程における窒素収支を推定した。また、送風配管の断熱加工が「アンモニアリサイクラー」に流入する凝縮水量へ与える影響を調査した。調査結果は以下のとおりであった。1. 硫安溶液として回収される窒素量は季節による変動が観察され、夏季よりも冬季の回収窒素量が多かった。2. 冬季では、臭気搬送中の配管内において起こる温度低下が大きくなり、回収される硫酸アンモニウム溶液に蓄積する水分量が増加した。3. 2年間の平均で、肉豚2,000頭1日あたり、堆肥が647kg(うち乾物406kg、窒素16.5kg)、硫安溶液は183.5kg(うち窒素11.6kg、硫安54.7kg相当)が生産され、堆肥と硫安溶液を混合して肥料を製造する目的で均等に混合すると堆肥だけに比べて全窒素で1.7倍、有効窒素で3.8倍に強化できると試算された。4. 堆肥の乾物当り肥料成分含有量は安定していた。5. 堆肥と硫安溶液の生産比率には季節変動があるため、これらを用いた資材の製造を行う場合は留意する必要があると考えられた。6. 送風配管の断熱加工は、アンモニアリサイクラー内に流入する凝縮水の量を低減した。

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