2014年9月27日御嶽山噴火にともなう降灰量 : 木曽町・南箕輪村での調査

書誌事項

タイトル別名
  • Amount of ashfall from Ontake eruption on September 27, 2014 : Survey at Kiso town and Minami-minowa village
  • 2014ネン 9ガツ 27ニチ ミタケサン フンカ ニ トモナウ コウカイリョウ(キソマチ ・ ミナミミノワムラ デ ノ チョウサ)

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抄録

平成26年9月27日11時52分,長野・岐阜県境にある御嶽山で水蒸気爆発が発生した。噴煙高度は最大7,000mに達し,火山灰は山梨県まで到達したことが報告されている。そこで,降灰量の見積もりや降灰の影響評価に資するため,降灰分布の主軸と推定される火口の東北東方向(開田高原)と東方向(信州大学農学部構内)において,噴火直後の降灰量と降灰状況の調査を行った。御嶽山から東北東14.9kmに位置する地蔵峠と北東14.8kmの開田小学校付近では,噴火翌日の9月28日,単位面積当たりの降灰量はそれぞれ4.9g/m2・17.3g/m2と見積もられた。東41kmに位置する信州大学農学部構内では,9月27日から10月8日までの11日間の総降灰量は1.5g/m2と見積もられた。同地点での降灰経過は,噴火直後の9月28日が0.8g/m2と最も大きく,翌29日の降灰量は0.07g/m2に減少し,11日後の10月8日には0.013g/m2にまで減少した。気象条件と降灰量の関係を見ると,御嶽山付近(開田高原)で西よりの風が卓越すると,農学部構内で翌日に観測される降灰量が増大する傾向が見られた。

収録刊行物

  • 信州大学農学部AFC報告

    信州大学農学部AFC報告 (13), 23-28, 2015-03

    信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター

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