ハダニ類におけるビフェナゼート感受性低下個体群の遺伝子診断技術の開発

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タイトル別名
  • Development of molecular diagnostics system for detection of spider mite population with reduced susceptibility to bifenazate
  • ハダニルイ ニ オケル ビフェナゼート カンジュセイ テイカ コタイグン ノ イデンシ シンダン ギジュツ ノ カイハツ

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抄録

殺ダニ剤であるビフェナゼートに対して感受性が低下した個体群を識別するマーカーの作成を行った。宮城県内で2008年および2009年に採取したナミハダニおよびカンザワハダニ個体群のビフェナゼート200ppm(マイトコーネフロアブル1,000倍)に対する雌成虫補正死亡率は91.6%~6.9%,補正未ふ化卵率は100%~2.5%と,本剤に対して抵抗性を有する個体群が見られた。これらの個体群のミトコンドリアのシトクロムb遺伝子の塩基配列の解析を行ったところ,感受性低下した個体群の中には,特定の部位にアミノ酸置換を伴う共通する変異が認められた。また,著しく感受性が低下したナミハダニ個体群(雌成虫補正死亡率6.9%,補正未ふ化卵率2.5%)では,この変異か所の他にアミノ酸置換を伴うもう1か所の変異か所が見られた。これらの塩基配列情報を元に,ビフェナゼートに対する感受性が低下した個体群に特異的な塩基配列の変異を検出できるCAPSマーカーを作成した。

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