農業用排水路におけるトウカイコガタスジシマドジョウの生息環境

書誌事項

タイトル別名
  • Habitat of loach (Cobitis minamorii tokaiensis) in the agricultural drainage channel
  • ノウギョウヨウ ハイスイロ ニ オケル トウカイコガタスジシマドジョウ ノ セイソク カンキョウ

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説明

トウカイコガタスジシマドジョウの生息状況と環境条件を愛知県刈谷市の幹線(従来工法、多自然型工法)および支線排水路(従来工法)で調査した。幹線排水路では未成魚の個体数はわずかで、幹線排水路は主に成魚の生息場と考えられた。一方、支線排水路では未成魚が多く確認され、個体数は8月に最多となった。非かんがい期の支線排水路では、水深が3cm以下となり、成魚と未成魚はほぼ見られなくなった。したがって、支線排水路では、かんがい期になると成魚が幹線排水路から移動し繁殖するものと推察された。幹線排水路では、水路断面や勾配が異なる複数工法の配置により、年間を通して水深9~92cm、流速0.01~0.64m/s、堆砂0~18cmの環境が形成されていた。このような条件のうち、幹線排水路での本種の生息地点の特徴は、50~90cmの水深、0.2m/s以下の比較的緩やかな流速であった。

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