ヒラメの筋肉寄生粘液胞子虫ナナホシクドアの砂ろ過と紫外線照射による感染防除効果

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  • Efficacy of sand filtration and ultraviolet irradiation as seawater treatment to prevent Kudoa septempunctata (Myxozoa: Multivalvulida) infection in olive flounder Paralichthys olivaceus

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抄録

食中毒の原因となるヒラメ寄生ナナホシクドアKudoa septempunctataの感染を種苗生産場で防除するため,飼育用水処理法について検討した。本虫の感染が流行している種苗生産場において,用水を砂ろ過,砂ろ過後に5μmのカートリッジフィルターでろ過,または砂ろ過後に紫外線(46mJ/cm2)照射して未感染ヒラメを飼育した結果,生海水区では3ヵ月後に寄生率33%で感染していることが確認されたが,用水処理区ではすべて0%であった。また紫外線照射は単独でも感染防除効果が認められた。完全に防除するためには,ヒラメ種苗生産場における飼育用水処理法として砂ろ過と紫外線による二重処理が推奨される。

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