可視・近赤外分光法を用いる中晩柑‘せとか’凍害果の比重計測の可能性

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タイトル別名
  • Potential of non-destructively determining the specific gravity of cold injured fruit in the field using visible / near-infrared spectroscopy on medium-late maturing citrus 'Setoka' tangor
  • カシ ・ キンセキガイ ブンコウホウ オ モチイル チュウ バンカン'セ ト カ'トウガイカ ノ ヒジュウ ケイソク ノ カノウセイ

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抄録

厳寒期の寒波に遭遇することで発生する中晩柑‘せとか’凍害果は果実外観から正常果との識別が困難であるが,正常果に比べて比重が軽い等の特徴がみられる。そこで,可視・近赤外分光法を用いる‘せとか’凍害果の比重の計測の可能性について検討した。人為的に凍結させた果実を用いて可視・近赤外領域波長である500~1010nmを測定した結果から,比重を推定できる最適な説明変数として540,610,858および894nmの4波長が選択された。これら波長を説明変数とする検量線(重回帰式)の精度はR=0.926,SEC=0.013であった。また,検量線の評価時の精度はR=0.916,SEP=0.014,Bias=0.000となり,計測の可能性を示唆した。

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