温暖化と獣害に対応したソルガム類とイタリアンライグラスによる二毛作栽培技術

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タイトル別名
  • Double-cropping cultivation technology by sorghum and the Italian ryegrass corresponding to warming and the beast harm
  • オンダンカ ト ジュウガイ ニ タイオウ シタ ソルガムルイ ト イタリアンライグラス ニ ヨル ニモウサク サイバイ ギジュツ

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説明

近年の温暖化進行と獣害軽減に対応した飼料栽培体系として、スーダン型ソルガム「涼風」の2回刈りとイタリアンライグラスの二毛作栽培を検討した。「涼風」の多収栽培方法では、播種後に覆土と鎮圧作業を行う事で苗立ち率が向上することが明らかになった。また、散播栽培による播種量は8kg/10aが多収を見込め、密植により細茎になるため、収穫作業においても牧草と同じ機械体系が組みやすいなどのメリットがある。フレール型収穫機を使った「涼風」のダイレクト収穫は、作業工程が少なく省力化を図れ、高水分の条件でも土砂の混入が少なく安定して発酵品質の良いサイレージ調製が可能であった。群馬県内におけるイタリアンライグラスは、播種からの積算気温が1,100℃以上で多収を確保でき、いもち病のリスクを考慮すると9月下旬から10月中旬が播種適期に設定できると考えられた。「涼風」とイタリアンライグラスの二毛作体系は、通常の獣害対策として用いられるソルゴー型ソルガムの多収品種と同等の収量性が安定的に見込め、近年の気候条件から群馬県の大部分の農地に導入できることが明らかになった。

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