南東北におけるハイドランジア‘アナベル’の作型

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タイトル別名
  • Cropping system of Hydrangea arborescence cv. 'Annabelle' in South Tohoku area
  • ミナミトウホク ニ オケル ハイドランジア'アナベル'ノ サクガタ

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抄録

本研究は,ハイドランジア・アルボレスケンス‘アナベル’を用い,露地及びハウス促成での作型を設定することを目的とした。露地では3年生株から収穫することができる。1番花収量は年々増加し,6年生株では40本/株程度となる。収穫時期を分散させる方法として,伸長茎を摘心することが効果的である。摘心は5月中旬までにすませる必要があり,この時期の摘心により1番花の収穫盛期を3~4週間程度抑制することができる。また,摘心は花序径を小さくする効果が見られ,商品性が劣る過大な花径となってしまう3年生株には必須の技術である。露地において商品となる2番花は4年生株から5本/株以上得られ,8~9月期に収穫できる。春季に摘心した場合でも2番花が得られ,9~10月に収穫できるものの,摘心時期が遅くなるほど収量が減少する。‘アナベル’は9月下旬に自発休眠に入り12月中旬から徐々に打破する。ポットを移動する方法で促成を3月に開始した場合,加温温度が高ければ露地よりも約1ヶ月収穫を前進することができる。

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