有明海福岡県地先におけるリシケタイラギの成熟について

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タイトル別名
  • アリアケカイ フクオカケンチサキ ニ オケル リシケタイラギ ノ セイジュク ニ ツイテ

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有明海福岡県地先に生息するリシケタイラギ Atrina pectinata lischkeana(以後,タイラギとする)の2012~2015年に殻長4~6cmで生殖腺の着色がみられた個体について,着色部位の組織を観察した結果,ろ胞内の空所の存在から放卵・放精したと考えられる個体が観察された。その最小殻長は雄4.5cm,雌4.3cmであり,これは本種の生物学的最小形と考えられた。これまで本種の産卵期は産出された翌年以降の5~10月で,有明海では5月に平均殻長12cmで成熟,他海域でも10~15cmで成熟とされているが,有明海福岡県地先では,産出年内の9~10月に殻長4~6cmの小型個体の一部が成熟・放精・放卵することが確認された。

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