水稲新品種「天使の詩」の育成

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タイトル別名
  • A new rice cultivar 'Tenshinouta'
  • 水稲品種「天使の詩」の育成
  • スイトウ ヒンシュ テンシ ノ ウタ ノ イクセイ

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抄録

「天使の詩」は「西海201号」と「関東165号」の組合せから育成された多収良食味品種で、1998年から「佐賀27号」の系統名で試験を重ね、2003年に品種登録の申請を行った。「天使の詩」の特性は次のとおりである。1. 出穂、成熟期は「レイホウ」より1日早く、北部九州の温暖地では晩生の早に属する。2. 稈長は「レイホウ」よりかなり短く、穂長はやや短く、穂数はやや少なく、草型は中間型である。3. 稈は太くてやや硬く、耐倒伏性は「レイホウ」よりかなり優れる。4. 収量性は「レイホウ」と同程度である。5. 玄米千粒重は「レイホウ」よりやや軽い。玄米の3白は「レイホウ」より少なく、外観品質および検査等級は「レイホウ」より優れる。6. いもち病抵抗性遺伝子はa,iを持つと推定され、圃場抵抗性は葉いもち、穂いもちとも“弱”である。白葉枯病の圃場抵抗性は「ヒノヒカリ」と同じで、“やや弱”である。7. 食味は「ヒノヒカリ」より外観、味、粘り、総合値いずれも優れる。

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