シカを絡め獲るくくり罠補助具の開発

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タイトル別名
  • Development of an effective auxiliary tool of the binding trap to catch sika deer (Cervas nippon)
  • シカ オ カラメ トル ククリ ワナホジョグ ノ カイハツ

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抄録

立ち木が無くてもくくり罠を設置でき、安全・迅速にと殺できるくくり罠補助具(以下、罠補助具)を開発した。この罠補助具は、3本のパイプに4本のU字型フックをつけたもので、杭3本をパイプに通して地面に打ちつけることで固定する。くくり罠は、罠補助具にワイヤーロープの端を結束し設置する。罠補助具の設置はおよそ4分、撤去は3分強で完了した。引張られ強度試験として、罠補助具をトラクタを用いて200kgfの力で引張ったが、傾かなかった。捕獲試験を2014年から2017年まで行った結果、ニホンジカ9頭が捕獲できた。捕獲されたシカは逃げようとすることでワイヤーロープが罠補助具に絡まり、トレイルカメラで撮影した6頭では最短7分から最長831分、平均179分で保定できた。杭が抜けた1頭を除く8頭は、全て罠補助具に完全に絡まり、動けなくなっていたため、殺処分は安全・迅速に処理できた。

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