近年育成された中晩生カンキツ数品種に含まれる糖,有機酸,アミノ酸およびフラボノイド類の組成

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タイトル別名
  • Composition of the sugar, organic acid, amino acid and flavonoids included in several cultivar of medium-late maturing citrus fruit that bred in late years
  • キンネン イクセイ サレタ チュウ バンセイ カンキツスウ ヒンシュ ニ フクマレル トウ,ユウキサン,アミノサン オヨビ フラボノイドルイ ノ ソセイ

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抄録

近年育成された中晩生カンキツ数品種について,果実に含まれる糖,酸,アミノ酸およびフラボノイド類の組成を調査し,品種間差異を検討した。その結果,下記のことが明らかとなった。1)糖の組成は「たまみ」を除いて,ショ糖が50~70%と最も多く,ブドウ糖と果糖がそれぞれ15~25%であった。「たまみ」は他の品種と組成が大きく異なっており,ブドウ糖が存在せず,ショ糖が91.5%,果糖が8.5%とショ糖の比率が極めて高かった。2)有機酸の組成は「はるか」を除いてクエン酸が85~97%を占めており,残りはリンゴ酸であった。「はるか」は他の品種と組成が大きく異なっており,クエン酸とリンゴ酸がほぼ同等の割合で含まれていた。3)アミノ酸の組成はすべての品種でアルギニンが最も多く含まれ,次いでプロリンあるいはセリンが多かった。4)フラボノイド類は果汁よりも果皮に多く含まれていた。その組成は品種によって異なり,ヘスペリジン,ナリルチン,ノビレチン,ヘプタメトキシフラボンの割合で4つのタイプに分類された。

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