Advanced utilization of carbohydrate-processing enzymes

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  • 糖質関連酵素高度活用技術の開発
  • 受賞論文 糖質関連酵素高度活用技術の開発
  • ジュショウ ロンブン トウシツ カンレン コウソ コウド カツヨウ ギジュツ ノ カイハツ

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Abstract

我々は,オリゴ糖/糖鎖製造法のバリエーションを広げるための実用性を指向した糖質関連酵素の高度利用技術について研究を行ってきた。新規ホスホリラーゼの探索を行うことにより10種の新規なホスホリラーゼ活性を見いだしそれぞれにEC番号を取得した。また,ホスホリラーゼを用いた複数酵素の組み合わせによる実用的なオリゴ糖合成経路を開発した。1,3-β-ガラクトシル-N-アセチルヘキソサミンホスホリラーゼ遺伝子のクローニングを契機に,乳児腸管内に生息するビフィズス菌種がヒトミルクオリゴ糖(HMO)末端に多くみられる二糖構造であるラクト-N-ビオースI特異的代謝経路を持つことを証明した。さらに,Bifidobacterium bifidumからHMO分解酵素を全て取得することに成功し,ビフィズス菌のHMO分解経路の全容を解明した。糖加水分解酵素のグライコシンターゼ変異を反転型酵素に導入することに成功し,反転型酵素によるオリゴ糖合成を可能にした。この方法により機能性糖鎖分解酵素である1,2-α-フコシダーゼのグライコシンターゼ化にも成功し,血液型抗原糖鎖など種々の機能性糖鎖を一段階酵素反応により収率良く調製した。

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