スピロヘータ遺伝子を標的としたPCRによるアコヤガイ赤変病の疫学的調査
書誌事項
- タイトル別名
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- An epidemiological study of akoya oyster disease using polymerase chain reaction targeting spirochaetes genes
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抄録
赤変病の病原体と推定されたスピロヘータ門細菌に着目し,病貝のメタゲノムデータからスピロヘータに相同性を示す遺伝子を選抜し,PCRプライマーを設計した。本病発生海域と非発生海域のアコヤガイについてPCRによる本細菌の検出を試みた。6つのプライマーセットでは,発生海域のアコヤガイのみに陽性反応が得られた。発症の目安である閉殻筋の赤色度が3を超える全個体が6つのプライマーセットを用いたPCRに陽性を示し,赤色度とPCRの結果には相関がみられた。本結果は,本病の病原体はスピロヘータとする推定が合理的であることを裏付ける。また,PCR産物の塩基配列の違いは1塩基のみで,本病の病原体の遺伝的多様性は低いと考えられた。
収録刊行物
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- 魚病研究
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魚病研究 53 (2), 63-70, 2018-06
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338771202944
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- NII論文ID
- 220000157547
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- NII書誌ID
- AN00063165
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- ISSN
- 0388788X
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- 本文言語コード
- en
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles