高齢者が考える「生きる力」を育てるための教育内容

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タイトル別名
  • The Aged Person's Opinion about the Important Educational Contents as a Zest for Living
  • コウレイシャ ガ カンガエル イキルチカラ オ ソダテル タメノ キョウイク ナイヨウ

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抄録

現在の初等教育の中心的な課題のひとつである「生きる力」とはどのような力なのかについて考察する手がかりを得るため,人生を長く生きた65 歳以上の高齢者を対象に,「生きるために必要な力」,「生きる力の中で子どものときから育てておくべきもの」について調査した。その結果,大人になってから生きていくために必要な力として,感謝の気持ちを持つ,責任感がある,人と協力できる,思いやりの気持ちがあるなど,人間関係に関する態度や心の強さに関する項目が上位を占め,理科,数学,社会,外国語などの教科や,絵を描く,歌を歌う,楽器を弾くなどの技術に関する必要性の認識は低かった。「生きる力の中で子どものときから育てておくべきもの」についてもほぼ同様の傾向が認められた。

福岡教育大学紀要. 第四分冊, 教職科編

Bulletin of Fukuoka University of Education. Part IV, Education and psychology

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