第1期石原都政における治安対策のレトリック

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タイトル別名
  • ダイ1キ イシハラ トセイ ニ オケル チアン タイサク ノ レトリック
  • The Rhetoric of Security Measures in Governor Ishihara and the Tokyo Metropolitan Government, in 1999-2003

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抄録

2000年代初頭、統計上の犯罪件数の増加などから、人々の治安に対する不安が高まっていった。これは警察活動やマスメディアの報道によって治安の悪化のムードが作られていったということから治安悪化神話などと言われる。そうしたなかで、東京都は2000年以降、石原都知事が主導するかたちで治安対策を強化し、さまざまな制度を整備した。本研究の問いは、石原都政の第1期、1999年4月から2003年4月までを対象に、石原都知事がどのように治安の悪化を社会問題として提示し、どのように治安対策を進めようとしたのかを明らかにすることである。石原は治安の悪化の原因が非正規移民の増加と人々の個人主義化にあるとした。そのうえで石原は治安対策が正当であることを説得するためにどのようなレトリックを用いているのかに注目する。

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