上海宝山製鉄所の建設とその意義 : 政府政策と企業活動

書誌事項

タイトル別名
  • The Construction of Shanghai's Baoshan Ironworks and Its Significance-With Reference to Governmental Policies and Enterprise Activities
  • シャンハイ ホウザン セイテツジョ ノ ケンセツ ト ソノ イギ セイフ セイサク ト キギョウ カツドウ

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P(論文)

本稿は、中国鉄鋼業の発展過程における政府政策と企業活動との関係を動態的に考察する一連の分析の一環として、上海宝山製鉄所(以下:宝鋼)の建設が中国鉄鋼業の急速な発展に対し、どのような意義をもつのかの究明を中心とする実証研究である。本稿前半の部分では、宝鋼建設における国際環境、政府政策および企業活動についての検証が行われていた。それらの検証を通して、宝鋼建設の全プロセスにおいては、政府と企業との関係が漸進的かつ段階的に変化したことが確認された。2000年以降、それまでに一切の権限を掌握した政策決定者、経営者そして組織者である政府は、資産保有者に変わっていき、企業は内在的能動力の発揮ができる経営の主体へと進化したのである。

収録刊行物

  • 嘉悦大学研究論集

    嘉悦大学研究論集 51 (3), 15-30, 2009-03-30

    小平 : 嘉悦大学研究論集編集委員会

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