学生実習による演習林試験地の調査 : 1976年植栽イチイ試験林

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  • Survey of a permanent experimental stand in a research forest of Shinshu University conducted as practical training for students : the case of a Japanese yew forest established in 1976

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抄録

信州大学農学部附属AFC手良沢山演習林では,木材生産,教育研究,社会貢献など事業の多角化により,過去に設定された固定試験地の情報把握を万全に行えない現状にある。そこで,学生実習による固定試験地調査の試みとして,1976年植栽のイチイ試験林(0.1 ha)について,立木調査(胸高直径,枝下高,直交4方向の樹冠半径の測定,獣害の観察,および立木位置の測量)を2017年に行った。調査の結果,イチイ94本(haあたり940本)が現存しており,胸高直径21.3±3.4 cm,枝下高3.9±0.8m(平均±標準偏差)で,それぞれ概ね正規分布に従っていると判断された。樹冠半径は4方向で平均2.1~3.7m で,斜面下方向と左岸方向にやや偏って発達していた。また,獣害は本試験林では確認されなかった。これらの調査・作業を,学生と教職員合わせて24名,約5時間で完了することができた。

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信州大学農学部AFC報告 16: 55-60(2018)

収録刊行物

  • 信州大学農学部AFC報告

    信州大学農学部AFC報告 16 55-60, 2018-03-23

    信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター

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