バルマーランプのスペクトルとスピロピラン化合物のフォトクロミズム

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タイトル別名
  • バルマーランプ ノ スペクトル ト スピロピラン カゴウブツ ノ フォトクロミズム
  • Barumaranpu no supekutoru to supiropiran kagobutsu no fotokuromizumu
  • Spectra of the light from a balmer lamp and photochromism of spiropyran compounds

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抄録

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慶應義塾大学日吉キャンパスにおける文系学生を対象とした化学実験のテーマの一つとして, 原子スペクトルと光の作用に関する実験を2007年から行っている。この実験では, バルマーランプを使って, 水素原子からの可視部の発光波長をミニ分光器で測定し, リュードベリ定数を求める。その際にノイズピークも観察されるが, その原因を調べたところ, 放電管中の水蒸気の分解でH の他に生じたOHとOによる発光であることがわかった(それぞれ309nmと777nm)。また, フォトクロミズム化合物の一種である, 1, 3, 3-トリメチルインドリノ- 6'-ニトロベンゾピリロスピラン(以後, 6-ニトロBIPSと略記する)のトルエン溶液にブラックライトの光をあて, 青く着色する様子も観察しているが, 室温が比較的高いと着色しにくくなる。この件について, 追加実験および文献調査をした結果, 温度が数度違うだけで, 退色速度が約1.4倍に増えるためであることが判明した。

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