書誌事項
- タイトル別名
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- Inflation and Capital Accumulation
- インフレーション ト シホン チクセキ
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抄録
デフレ克服, すなわちインフレーションは本当に経済を活性化するのだろうか。本稿では貨幣供給速度増加によるインフレが資本蓄積と産出水準に対してどのような影響があるのかを理論的に分析する。分析の土台となるのは新古典派経済成長モデルで, そこに3つの方法で貨幣を導入してインフレと資本蓄積の関係を調べる。貨幣保有が家計の効用を高めると仮定したモデルはインフレと資本蓄積は中立となる。家計が消費のために貨幣を使う必要があると仮定したモデルでは中立またはインフレが資本蓄積を阻害する。貨幣が取引を円滑にする構造を持つモデルではインフレが資本蓄積を促進することが示される。つまり, 貨幣のモデル化次第で重要な政策的メッセージが全く異なってしまうのである。
収録刊行物
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- 經濟學研究
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經濟學研究 55 (4), 65-77, 2006-03-09
北海道大学大学院経済学研究科
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338972144512
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- NII論文ID
- 120000960040
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- NII書誌ID
- AN00070036
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- HANDLE
- 2115/5834
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- NDL書誌ID
- 7908813
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- ISSN
- 04516265
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles