平衡石と軟甲解析に基づくスルメイカ秋・冬生まれ群の未成体期における成長履歴の海域間比較

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  • Comparison of growth histories of immature Japanese common squid Todarodes pacificus between the autumn and winter spawning cohorts based on statolith and gladius analyses

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抄録

スルメイカの秋・冬生まれ群の未成体期の成長履歴を,平衡石と軟甲を用いて調べた.解析には,秋生まれ群は山陰沖の対馬暖流域,冬生まれ群は岩手沖の沿岸と沖合域の計3定点で採集した標本(外套長66-158mm)を用いた.その結果,平衡石による日齢と成長の関係から,太平洋沿岸域が他の2海域よりも成長速度が速かった.再捕前1か月間の軟甲の日間成長解析では,岩手沿岸の冬生まれ群が最も良く,山陰沖の秋生まれ群では成長履歴の個体差は冬生まれ群より大きかった.軟甲による成長解析は,今後のスルメイカ成長履歴研究に有効と判断された.

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