スポーツ情報番組のジャンルによる語用論的特徴 : 日韓対照で見られるスピーチレベルシフトの相違に注目して

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タイトル別名
  • Pragmatic features of sports information programs caused by genre : Difference of speech level shift in contrastive viewpoint between Japanese and Korean
  • スポーツ ジョウホウ バングミ ノ ジャンル ニ ヨル ゴヨウロンテキ トクチョウ : ニッカン タイショウ デ ミラレル スピーチレベルシフト ノ ソウイ ニ チュウモク シテ

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抄録

本研究では、メディア言語研究という立場から日韓対照の視点を取り入れて両言語による映像メディアの談話を考察した。とりわけスポーツ情報番組の実例をもとに、ジャンルによる語用論的特徴について考察した結果、日本のテレビ番組の談話では番組独自のジャンル特性が言語表現に強く影響していることが示された。たとえば、実況中継のアナウンサーの発話では、常体と敬体の混用が目立つ日本に対して、韓国では常に敬体のみが用いられる。また、報道性より娯楽性が重視されるワイドショーというジャンルは日本に特徴的に見られる映像メディアで、その中の談話はジャンル独自の語用論的特徴を持っている。このように、同じスポーツ情報番組であっても日韓の映像メディアには言語表現の違いが顕著に表れることが明らかになった。今後は、メディア言語研究のさらなる充実を図るために、映像メディアのジャンルと日韓の言語固有性という2つの要素に加えて、日韓・韓日のメディア翻訳をも有機的に関連づけて考察を続ける必要がある。

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