和歌山研究林におけるスギ、ヒノキ除・間伐材の有効利用 : 畑ワサビのプランター林間栽培試験における炭の効果

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書誌事項

タイトル別名
  • A case study on the utilization of woody materials obtained from thinning an clearing bush of plantation of Sugi (Cryptomeria japonica) and Hinoki (Chamaecyparis obtusa) in the Wakayama Experiment Forest : effect of charcoal on Japanese horseradish cultivated in planters set at the plantation
  • ワカヤマ ケンキュウリン ニ オケル スギ ヒノキジョ カンバツザイ ノ ユウコウ リヨウ ハタケ ワサビ ノ プランター リンカン サイバイ シケン ニ オケル スミ ノ コウカ

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抄録

ワサビは日本原産のアブラナ科の多年草で、北海道から九州に至るまで日本ほぼ全土の山地の渓流や谷間に自生している。全草に含まれる刺激性の強い辛味成分は、デンプンの分解を助け、食欲を増進させるものとして、刺身のつまや薬味などに利用されている。また、防腐・殺菌作用もあり、漬物にも使われている。従来のワサビ栽培は渓流を利用した水ワサビ栽培として行われて来たが、造成に費用がかかることなどから、畑地での栽培も行われ一般向け・加工用としての安定した市場を持っている(横木・上野,1992)。当研究林では平成12年度からスギ・ヒノキ除・間伐材の有効利用研究を行っており、製炭や食用キノコおよび畑ワサビの栽培試験を行っている。炭は一般的に抗菌、除湿、除臭、静水作用などの効果を持つと共に、農地では土壌改良材として使われている。本研究では、スギ・ヒノキ除・間伐材の有効利用による付加価値の創造を目的として、スギのプランターを製造し、畑ワサビの栽培試験を行った。その際、植え付け用の土には除・間伐材から生産した炭を混ぜ、畑ワサビ栽培における炭の効果を試みた。また、プランターを除・間伐跡地に置くことによる森林空間の有効利用も試みた。

収録刊行物

  • 北方森林保全技術

    北方森林保全技術 20 22-25, 2002-11-29

    北海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーション

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