両親の不和が子の心理的発達に及ぼす影響-青年女子の場合 : その2. 不和状態が作り出す、親子関係(人文・社会科学系)
書誌事項
- タイトル別名
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- A Study on the Psychological Effects of Parental Disagreements on the Psychotically Development of Young Women. No2(Humanities and Social Science)
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説明
不和状態の親に対して、子どもの目から見て、どの様な親子関係を築いているかを明らかにする為、某女子大学生141名を対象として、「家庭環境の内容」「両親の争いの時の対処の仕方」を尋ねる26項目からなるアンケート調査、親子関係を調べるFDTを実施した。その結果、次の様な事が明らかになった。1.両親の不和など家庭内の対立が多く、不仲な関係が続くと、子どもは対母親、対父親両方共通して、「自分を情緒的に受容する事もなく、信頼もせず、拒絶するのみである。そして両親の考えも一致せずお互い不満が多い。それなら自分も両親との接触を避け、関わりをできるだけ持たないようにしよう」と考える様な、親子関係を築いている。2.この様な親子関係を築いている子どもは、両親の不仲な時の対処として、内面的に思い、また感じ、巻きぞえ的行動を起こす者に多く見られた。3.両親の不仲な時の対処の仕方で、対父親は、対母親に比べて、特徴ある親子間係は築いていなかった。4.以上の事から、両親の不和の時、対処の仕方が、内面的思い、また感じ、巻きぞえ的行動を起こす子どもは、親に対して、安全基地の役割を期待するような、親子関係を築けていない事が明らかになった。しかも父親より母親に対して、この特徴が明確に示された。
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KJ00004123930
収録刊行物
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- 淑徳短期大学研究紀要
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淑徳短期大学研究紀要 44 29-48, 2005-02-25
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001339145425920
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- NII書誌ID
- AN00112737
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- ISSN
- 02886758
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB