自治医科大学附属病院皮膚科における悪性黒色腫121例(1998~2008年)の統計的検討

書誌事項

タイトル別名
  • A statistical study of 121 patients with melanoma treated at Jichi Medical University Hospital between 1998 and 2008
  • ジチイカ ダイガク フゾク ビョウイン ヒフカ ニ オケル アクセイ コクショク シュ 121レイ 1998 2008ネン ノ トウケイテキ ケントウ

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説明

1998年から2008年まで, 自治医科大学附属病院皮膚科で経験した121例の悪性黒色腫について統計的に検討した。男性54例,女性67例で,それぞれ年齢分布のピークは60歳代と70歳代にあった。増加傾向にあるが,特に早期病変の症例の増加が著しかった。病型別では末端黒子型が44.6%,悪性黒子型が10.7%,表在拡大型が20.7%,結節型が19.8% であった。5年生存率はstage0が100.0%,stage1が93.3%,stage2が82.6%,stage3が39.4% で,stage4の5年生存率はまだ計算できず,30ヶ月の時点で14.8% であった。早期症例では予後がよく,一般に向けた簡便なスクリーニング法の啓発が今後の課題である。

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