アミーナ・ワドゥードのクルアーン(コーラン)解釈方法論―ファズルル・ラフマーン理論の継承と発展―
書誌事項
- タイトル別名
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- アミーナ ワドゥード ノ クルアーン コーラン カイシャク ホウホウロン ファズルル ラフマーン リロン ノ ケイショウ ト ハッテン
- Amina Wadud’s Methodology of the Qur’ān Interpretation : Inheritance and Development of Fazlur Rahman’s Theory
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説明
本稿は,アフリカ系アメリカ人女性で,イスラームに改宗したA.ワドゥード(1952 年生)のクルアーン (コーラン)解釈書『クルアーンと女性』に焦点を当て,クルアーン解釈史という文脈でその意義を問う ものである。 本解釈書はその解釈方法論を,パキスタン出身でアメリカの学会で大きな影響力を持ったF.ラフマーン (1988 年没)の「二重運動理論」によっている。だが実際にはこの理論のみではワドゥードの解釈は成立 できなかったと考えられる。ワドゥードは「前提テクスト」という概念を導入することで,現実のジェン ダー問題の解決策をクルアーンに求めることを試みた。このことから,ラフマーンの「二重運動理論」が 実際にクルアーン解釈を行うには抽象的すぎ,ワドゥードの「前提テクスト」概念の導入によって,これ まで回避されてきた「個人的見解」の明白な肯定がなされることで,新しいクルアーン解釈が可能となっ たことが明らかになった。
収録刊行物
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- 明治学院大学国際学研究 = Meiji Gakuin review International & regional studies
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明治学院大学国際学研究 = Meiji Gakuin review International & regional studies (35), 35-52, 2009-03
明治学院大学国際学研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001339221364864
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- NII論文ID
- 120005301259
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- NII書誌ID
- AA12017709
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- ISSN
- 0918984X
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- HANDLE
- 10723/1388
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- NDL書誌ID
- 10379406
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles