Energy Policy as a Factor of Regional Cooperation in Northeast Asia

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抄録

著者はこれまで北東アジア(NEA)のエネルギー協力が統合的効果を生み出すのではなかろうかと考えて研究してきたが本論文でも引き続きそんなような問題意識に基づいて、北東アジアの地域協力を取り上げる。ただしエネルギー協力が共同体の形成に直接繋がると主張するわけではない。むしろ、地域がエネルギー協力のプロセスを通じてより緊密に統合されたシステムを当然形成すると想定している。国際的エネルギー関係においては政府(国家)が主役であるという仮定に基づいて、本論文は国際協力の重大な要因として北東アジア各国におけるエネルギー政策を考察する。本論文は次の問題を取り上げている。NEA各国の政府のエネルギー協力政策は一体どんな決定要因で説明されるのか、どんな政策手段が実際に実施されているのか、そして、その政策がどの程度NEA地域パートナーとの協力を志向しているのか。以上の分析に基づき、論文は北東アジアにおける多国間協力の展望に関する見方を提示する。

収録刊行物

  • 現代社会文化研究

    現代社会文化研究 42 167-200, 2008-07

    新潟大学大学院現代社会文化研究科

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