ロービジョンケアによって就労継続が可能であった原発開放隅角緑内障の1例

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タイトル別名
  • ショウレイ ホウコク ロービジョンケア ニ ヨッテ シュウロウ ケイゾク ガ カノウ デ アッタ ゲンパツ カイホウ スミカク リョクナイショウ ノ 1レイ
  • It is One Example of The Primary Open-angle Glacoma for which The Continuation of Working was Possible by Low Vision Care

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抄録

中途視覚障害者が就労を継続するためには, 正確な視機能評価を行った上で, それに基づいて適切な視環境を整えることや, 心理的サポートが重要とされるが, 本人の就労への強い意志も必要である. 症例は58歳, 男性. 原発開放隅角緑内障のために右眼は光覚を失い, 左眼は視力低下および緑内障性視野狭窄のために就労に支障をきたした. 復職を目的に入院中にロービジョン外来を受診した. 復職後も近見作業の困難に対応した視覚補助具の選定・処方および失明に対する不安への心理的サポートを中心として9年間に渡りロービジョンケアを継続中である. 障害者の就労を支援するために必要とされる情報提供を行うことで, 日常生活用具および補装具の申請, 障害者雇用率制度での雇用等の障害者手帳のサービスを使った社会資源の活用が可能となった. 眼科医療の中でのロービジョンケアは, 就労継続に有用であった.

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