知的障害のある人の成人期の心理支援について―余暇活動を通して―

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  • チテキ ショウガイ ノ アル ヒト ノ セイジンキ ノ シンリ シエン ニ ツイテ : ヨカ カツドウ オ トオシテ
  • Mental support of the adulthood of people with mentally disabled

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抄録

人がそれぞれの居住地域で質の高い生活を送るには,休日等における余暇の充実が重要である。一方で知的障害のある人は余暇生活において活動内容を制約される傾向がある。知的障害のある人が健康で豊かな成人期をおくるために必要な支援について考察することは大変重要なことである。本研究では,知的障害のある人の成人期には,どのような心理支援が必要なのかを考察することを目的とした。その結果,保護者はスタッフに対して本人たちの心理面や気持ちのフォローを望んでいることが分かった。成人期に趣味や興味の近い友人と出会って共に過ごすことは本人にとって重要な財産になると考えられる。二次障害の予防的観点からも,余暇等を通して対人面での成功体験を積み重ねていくことが大切である。知的障害のある人は自分の気持ちを言葉で表現するといったことが難しい場合もあり,余暇活動等を通して心理士が継続的に関わることは大変重要であると考えられる。

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