駿河湾で漁獲された深海性サメ類3種の筋肉の脂質特性について

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タイトル別名
  • Characteristics of lipid of muscles in three species of deep-sea sharks caught in Suruga Bay
  • スルガワン デ ギョカク サレタ シンカイセイ サメルイ 3シュ ノ キンニク ノ シシツ トクセイ ニ ツイテ

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抄録

駿河湾で漁獲された深海性サメ類3種(ヨロイザメ,ユメザメ,オンデンザメ)の筋肉の脂質特性を明らかにするため,脂質含量,脂質組成,脂肪酸組成について分析を行った。脂質含量と脂質組成については,ヨロイザメとユメザメは類似していたが,オンデンザメはこれら2種とは異なっていた。一方,中性脂質の脂肪酸組成については,ヨロイザメとオンデンザメではオレイン酸の組成比が最も高かったが,ユメザメではDHAが最も高かった。今回分析した3種の深海性サメ類の筋肉中の炭化水素及びワックスエステル含量は0.03~0.04g/100gであり,食用禁止魚であるバラムツやアブラソコムツ(約17.0g/100g)に比べて少なく,食用利用に問題ないと考えられた。

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