学校教育への保護者参加の効果と参加意欲に関する研究

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  • ガッコウ キョウイク エ ノ ホゴシャ サンカ ノ コウカ ト サンカ イヨク ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

本研究は,学校教育関係者が当事者意識をもち,様々な連携活動を通して成熟していくことが重要との観点から,保護者を対象としてその意識を探ることを目的としている.学校運営協議会を設置している全国の小学校5,6 年生及び中学校2 年生の保護者を対象に質問紙調査を2017 年10 月~ 2018 年3 月に実施した.2,020 件配布中1,478 件回収(回収率73.2%),内訳は小学校15校687 件,義務教育学校2 校81 件,中学校14 校710 件であった.  分析の結果,①正当性,有効性,関与意欲の多くの面で平均値が高く,全体的には<経験度><学校評価>の要因がプラスの影響を及ぼしていたということ,②正当性の側面では,学校理解が進むことにより権利意識は高くなるものの,権利行使行動に結びつくには一定の距離があるということ,③有効性の側面では,保護者が学校の教育活動に関わることによって子ども,学校,保護者にプラスの影響を及ぼすと考えている保護者が多いということ,④保護者の関与意欲はある程度存在するということ,などが明らかになった.

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