福祉援助職のメンタルヘルスの現状 ―社会福祉士を対象としたストレスに関するアンケート調査から―

書誌事項

タイトル別名
  • Mental Health of Helping Profession in Social Welfare: Studies on Stress Experienced by Certified Social Workers
  • フクシ エンジョショク ノ メンタル ヘルス ノ ゲンジョウ シャカイ フクシシ オ タイショウ ト シタ ストレス ニ カンスル アンケート チョウサ カラ

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説明

近年,メンタルヘルス不全が原因で休職・離職する福祉援助職が増えている。そして,介護職員や保育士などを対象としたストレスやバーンアウトに関する研究も数多く見られるようになっている。しかし一方で,メンタルヘルス問題が勤務状況や生活に与える影響や社会福祉士が望んでいる支援や環境整備についてはあまり明らかになっていない。そこで,本研究では社会福祉士を対象にアンケート調査を実施し,ストレスの現状と求められる支援等について調べた。その結果,①職務遂行上のストレスが,勤務や生活に影響を及ぼしていること,②福祉援助職の置かれている現状がストレス要因となっていること,③貢献することや学び,成長できることが,仕事を続ける原動力となっていること,④健康で生き生きと仕事を続けるために,待遇改善や学びの保障を望んでいること,⑤ストレスを感じる度合いと,実際の欠勤,休職とは必ずしも関連していないことがわかった。福祉援助職自身のセルフケアのみならず,組織・団体などのメゾレベルの支援体制の整備や法制度・政策などのマクロレベルでの労働環境の改善が今後の課題であろう。

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