上肢デグロービング損傷に対して初回分層植皮が有効であった2例
この論文をさがす
説明
上肢デグロービング損傷に対して,剥脱した皮膚から採皮した分層植皮術により良好な結果を得た2例を経験した.症例は63歳(症例1)と65歳(症例2)の女性で,受傷機転はともに交通事故による巻き込み損傷であった.症例1は左肘から手関節にかけてのデグロービング損傷があり,同側の上腕骨と橈尺骨遠位端開放骨折を合併していた.症例2では左腋窩から前腕にかけてのデグロービング損傷に上腕骨骨折を合併していた.2例とも受傷当日に剥脱皮弁を利用した分層植皮術を施行し,開放創を覆った.いずれの症例も植皮術の追加を要したが,剥脱皮弁の分層植皮は生着良好で,重篤な感染症を起こすことなく経過し,上肢機能は良好であった.
収録刊行物
-
- 北海道整形外科外傷研究会会誌 = The Journal of Hokkaido Orthopaedic Traumatology Association
-
北海道整形外科外傷研究会会誌 = The Journal of Hokkaido Orthopaedic Traumatology Association 25 68-73, 2009-03-31
北海道整形外科外傷研究会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050002213032377472
-
- NII論文ID
- 120006788285
-
- ISSN
- 09146083
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- journal article
-
- データソース種別
-
- IRDB
- CiNii Articles