中世南北商業とシャンパーニュの大市 : 主としてジェノヴァの公証人文書よりみたる

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  • チュウセイ ナンボク ショウギョウ ト シャンパーニュ ノ ダイシ シュ ト
  • チュウセイ ナンボク ショウギョウ ト シャンパーニュ ノ オオイチ シュ トシテ ジェノヴァ ノ コウショウニン ブンショ ヨリ ミタル
  • The North-South Commerce and the fairs of Champagne

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Abstract

史上いわれる「ジャンパーニュの大市 les foires de Champagne」とは、シャンパlニュ伯領内の四都市を舞台として継起的に開かれたも六つの市の集合体をさす。この大市は、およそ一二世紀から一四世紀にかけて、当時の西欧世界のほとんど全地域から商人が来集して取引にしたがう商業中心地、「中世の世界経済」〈F・レ-リヒ〉の中心地として著名であったが、これらこの大市に流れこむ多様な商業の流れのなかでも、とりわけその中枢をなしたのは、ブランドルを中心とする北西ヨーロッパと北イタリアを結びつける商業-南北商業-であった。との大市の第一の機能は、南北商業の中継地点、調節機関たる点にあったといえる。

Journal

  • 西洋史学

    西洋史学 119 21-43, 1980-02-20

    日本西洋史学会

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