テムシロリムスによる薬剤性間質性肺炎の1例
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説明
症例は66歳男性。腎細胞癌術後再発に対してテムシロリムスを8コース投与後、38℃台の発熱と労作時呼吸困難感を認めた。胸部CTで両側下葉肺底部に非区域性のground grass opacityを認め、経気管支肺生検で器質化肺炎様の間質性肺炎像の所見を示した。ステロイドの内服治療で肺炎像は改善した。mTOR阻害薬であるテムシロリムスは、進行期腎細胞癌において治療効果の期待できる数少ない薬剤の一つであり、副作用として間質性肺炎を発症することが報告されている。我が国におけるテムシロリムスによる薬剤性間質性肺炎の報告は未だ少ないが、今後使用症例の増加が予想され注意が必要である。
収録刊行物
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- 市立室蘭総合病院医誌 = Journal of Muroran City General Hospital
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市立室蘭総合病院医誌 = Journal of Muroran City General Hospital 38 (1), 18-21, 2013-10-31
市立室蘭総合病院
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050002213761001472
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- NII論文ID
- 120006794922
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- ISSN
- 02892774
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles