クリ幼木に対する高畝およびマルチシートの凍害発生抑制効果の検討

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タイトル別名
  • Study on inhibitory effect of the freezing injury of young chestnut tree by high ridge and sheet mulching
  • クリ ヨウボク ニ タイスル コウウネ オヨビ マルチシート ノ トウガイ ハッセイ ヨクセイ コウカ ノ ケントウ

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抄録

高畝または高盛に定植したクリ幼木に対し、樹の周りに透湿性マルチシートを被覆する栽培法が凍害発生に及ぼす影響について調査し、その実用性を検討した。表面が白色のマルチAを高畝区に被覆したところ、土壌水分率は低く抑えられたものの、一部に凍害の発生が認められ、太陽光の反射による樹体温度の上昇が耐凍性の低下を助長した可能性が考えられた。一方、表面が黒色のマルチBを被覆したところ、土壌水分は低く抑えられ凍害の発生も認められなかった。マルチシートの被覆方法は、樹処理、列処理ともに土壌水分、凍害の発生を低く抑えられた。マルチシートの被覆開始時期は、9月から10月で1週間程度降雨のない時期が適当であると考えられた。高畝と高盛の間で形状による凍害発生抑制効果に明らかな差は認められなかった。高畝は平畝に定植した場合と比べ生育が良好となり、収量は2倍以上と多かった。

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