単為結果性ミニトマト‘京てまり’および‘京あかね’の養液栽培における収量と果実品質の調査

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of yield and fruit quality of parthenocarpic tomato cultivars, 'Kyo-temari' and 'Kyo-akane' in nutrient solution cultivation
  • タンイ ケッカセイ ミニトマト'キョウテ マリ'オヨビ'キョウアカネ'ノ ヨウエキ サイバイ ニ オケル シュウリョウ ト カジツ ヒンシツ ノ チョウサ

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抄録

単為結果性ミニトマト‘京てまり’および‘京あかね’における養液栽培での収量および果実品質を調査した。3月から4月にかけて‘京てまり’,‘京あかね’の月間収穫重量は増加したが,それと同時に果実の小型化や裂果,尻腐れ果の増加により,販売可能な果実数は3月と4月でほぼ同程度となった。‘京てまり’の平均糖度は土耕栽培よりも養液栽培で低い値を示し,品質向上のための養液管理が必要と思われた。また,‘京てまり’では栽培期間中,糖度に大きな変動は認められなかったが,‘京あかね’の糖度は2月に低下し4月にかけて高くなった。このことから,‘京あかね’に関しては,果実品質を重視する場合,冬に収穫を行う促成栽培よりも春に収穫する半促成栽培のほうが有利であると考えられた。今後,品質や収量性の向上には‘京てまり’と‘京あかね’に適した複合環境制御技術と養液管理技術の構築が肝要と思われる。

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