「知識人」漱石から「作家」漱石へ --「木曜会」にみる師弟関係の構造と変容--

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タイトル別名
  • Transition from "Intellectual" Sōseki to "Writer" Sōseki: Construction and Transformation of mentor relationship in "Mokuyoukai"
  • 「 チシキジン 」 ソウセキ カラ 「 サッカ 」 ソウセキ エ : 「 モクヨウカイ 」 ニ ミル シテイ カンケイ ノ コウゾウ ト ヘンヨウ

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抄録

明治・大正時代の英文学者及び作家である夏目漱石とその門弟たちが織り成していた共同体(=「木曜会」)における師弟関係のあり方について社会学的観点から分析する。日本文壇内部における共同体の性質が1905年前後を境に硯友社的なギルドから大学教育を受けた人間による知的サロンへとその形態を変化させる中において誕生した文学サロンの一つである「木曜会」は、実質的には1903年-1916年まで機能したが、そこに集まった漱石門弟はそれぞれの世代ごとに異なる特徴を持っている。「木曜会」における師弟関係の構造と変容を分析することによって、アカデミズムと結びつく形で社会的権威を獲得していくに際して漱石とその門弟たちが果たした役割と、後に大正文壇の中心を担った芥川龍之介らの作家たちの文学的野心の起源について明らかにする。

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