ナボコフの『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』におけるプルーストのプリズム

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タイトル別名
  • Proustian Prism in Nabokov’s The Real Life of Sebastian Knight
  • ナボコフ ノ 『 セバスチャン ・ ナイト ノ シンジツ ノ ショウガイ 』 ニ オケル プルースト ノ プリズム

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抄録

本稿はまず,マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』の主要テーマである過去の回復やプリズムを,ナボコフがどのように理解していたのかを分析する。その上で,ナボコフの『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』において,プルースト的プリズムや過去の回復というテーマがどのように反映され,また乗り越えられているのかを明らかにする。これまで十分に研究されてこなかった写真や絵画という視覚装置に注目し,ナボコフ独自のプリズムが生じていく行程を追う。作品テーマを視覚的に提示し,作品を補完する存在として視覚芸術が機能している様を分析する独自の試みである。

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