専修学校における時間管理プログラムの効果 ‐思春期の自己肯定感に注目して‐

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抄録

自己肯定感が低いと言われる思春期にある生徒の自己肯定感を高めるために、様々な取り組みがなされてきた。しかし、これまでの取り組みは単回が多く、生徒の生活で継続的に実施されている支援プログラムは少ない。また、高校生の時間管理を取り扱った研究では、時間管理ストレッサーが不安に大きな効果 を持つことや焦りに関与することが推察されているが、時間管理スキルの向上と自己肯定感の維持・向上との関係を調査した研究はない。そこで、本研究では、時間管理が行動の変化として気づきやすい集団認知行動療法を用いたプログラムを作成し、全4回実施した。実施前後の変化を「時間管理尺度」「自己肯定感尺度」「学校適応感尺度」を用いて調査したところ、時間管理スキルが獲得されただけでなく、自己肯定感が低い傾向にある生徒の自己肯定感の向上が見られた。今後は更なるプログラムの精緻化を図りたい。

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