看護師がおこなうがん患者の疼痛管理教育の効果と支援内容・方法の検討:無作為化比較試験のメタアナリシス

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of nurse-led education of cancer pain management and implications for nursing practice: A Meta-analysis
  • カンゴシ ガ オコナウ ガン カンジャ ノ トウツウ カンリ キョウイク ノ コウカ ト シエン ナイヨウ ・ ホウホウ ノ ケントウ : ムサクイカ ヒカク シケン ノ メタアナリシス

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説明

【目的】看護師がおこなうがん疼痛管理教育は,患者の疼痛緩和に貢献するかメタアナリシスで評価するとともに,支援内容や方法について有意に疼痛緩和効果を示す項目を抽出し,看護実践への示唆を得ることを目的とする. 【方法】疼痛の強さを評価した無作為化比較試験の標準化平均差を算出し,ランダムエフェクトモデルでメタアナリシスを行った.教育内容と方法など影響要因の疼痛緩和効果について感度解析を行った. 【結果】260の論文が抽出され,最終的に総計1812人の患者を対象とした11の無作為化比較試験を最終文献とした.メタアナリシスの結果,看護師ががん患者におこなう疼痛管理教育の疼痛緩和効果は有意であった.感度解析の結果,「薬物療法」「疼痛の評価方法」「非薬物療法の活用」「副作用管理」「薬箱の活用」の内容,冊子の使用,対面,複数回,時間をかけた実施で有意な疼痛緩和効を示した.外来患者への支援,家族の同席でより疼痛緩和効果が有意であった. 【結論】看護師がおこなうがん患者への疼痛管理教育は,患者の疼痛緩和に貢献することが期待できる.

収録刊行物

  • 三重看護学誌

    三重看護学誌 22 9-20, 2020-03-31

    三重大学大学院医学系研究科看護学専攻

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